【サラマンカ市(メキシコ)=織部泰】マツダは2月24日(現地時間)、メキシコ工場(グアナファト州サラマンカ市)で同工場の操業10周年を祝う記念式典を開催した。式典で毛籠勝弘社長兼最高経営責任者(CEO)は「マツダが最重要と位置付けている北米市場の販売台数は、50万台と過去最高となった。メキシコ工場製の商品は3分の1を占め、今後成長を期待する北米市場を支える工場として重要な役割を果たしつつある」と述べた。
メキシコ工場(マツダデメヒコビークルオペレーション、MMVO)は、2014年1月から操業開始し、20年1月(同年2月に記念式典を開催)には累計生産100万台を達成した。24年1月末時点の累計生産台数は163万76台。
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同工場は、住友商事との共同出資で現地法人(マツダ70%、住友商事30%)を立ち上げ、段階的に出資比率を変更し、現在はマツダが100%出資している。マツダ単独で出資する海外の生産工場はメキシコ工場のみで、マツダの海外生産拠点では中国、タイ、米国よりも生産台数が多く、最大規模の拠点だ。
生産車種は、操業開始当初は「マツダ3」のみだったが、現在はマツダ3に加えて小型車「マツダ2」、SUV「CX-3」、同「CX-30」の4車種を生産している。15年から20年にはトヨタ自動車から生産委託を受け小型車「ヤリス」を生産していた。2023年(1~12月)の生産台数は、20万2506台(前年比36.8%増)。仕向け地の割合は、米国が6割を占め、メキシコが3割、中南米およびその他向けが1割弱だった。
式典には、グアナファト州のディエゴ・シヌエ・ロドリゲス・バジェホ州知事をはじめ地元自治体や在メキシコ日本大使館などの関係者も来賓として出席した。
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